(1回目ワーク)考えてんなぁ


「ストラクチャラル・インテグレーション」その3です。

 

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ストラクチャラル・インテグレーションは全部で10回のワークです。
ワークとワークの間は基本的に最長1週間ぐらいまでとのことでしたので、私は週一回の受講をすることにしました。


筋膜とかをのばしていただいたり、体の動きを見ていただいたりするので、ワーク時の服装はセパレートの水着か下着姿です。(私は上はウンナナクールの原色+ノンワイヤーの水着っぽい感じのものを選び、下はななふんでした)最初の方は緊張していたりしましたが、回が進むほどに、取り繕うことがいろいろあほらしくなってきて、気にならなくなってました。


前回のコンサルテーションで、私は寛先生からアレクサンダー・テクニークの「感覚的評価はあてにならない」という言葉を教えていただきました。
整体とかに行かれた方で、診察台にまっすぐに寝ころんだつもりなのに、先生から「まっすぐになってないよ」と骨盤とかの位置を直されたって経験がある方もいるかと思いますが、あれのことです。
自分でまっすぐだと思っても、他の人から見ると体はまっすぐになってない。だから「感覚的評価はあてにならない」。
この言葉、突き詰めてゆくと、世界はすべて自分の主観で成り立っており、自分の物の見方と考え方が世界を作ってほにゃららら……ってお話まで行きつくとおもいますが、「今自分は何を感じているのか」ということは、ワークの最中、そしてワークからワークの間の日常生活の中でも問われることになるのでした。


で、1回目のワークです。


着替えがすんで、ワークがスタート。最初に現在の自分の写真を先生に撮っていただきました。10回終了時と見比べるとなかなかおもしろいことになるそうです(本当は、実は、写真以上のものがあるそうです)
そして、私の具体的な問題点である腰痛の確認のために、椅子に座りました。
先生曰く、「その座り方やったら腰痛おこらへんほうが不思議やな」
しかし私は「はぁ……」と返すばかり。

「テーブルに頭をこっちで横になって」と先生。
「頭をこっちで、横に、ですね」私は、先生の指示が頭に入ってこなくて、指示を脳に呑み込むために思わず復唱していました。(ワーク6回目を終了した今の段階となって思うには、間違えるのが怖かったんだろうと思います)
シーツを敷いたテーブルに横になり、コンサルテーションのミニ体験でやったとおり、先生が体をさわって、先生の指示に従って体を動かして……というワークを行ったのですが……。

もうね、「キーッ(泣)」ってなりました。
顔文字で言うなら 「 ヽ(`Д´)ノウワァァァン!」

私の体はどうなってるんだ?!先生の言ってることが100なら、私には10もわからないよ!

例えばです。
背中の筋肉は肩から始まって、終点は腰の後ろになります。仰向けに横になった状態で、肘を横にひくと肩甲骨が開いて背中の筋肉が動いて腰のあたりの筋肉も動きます。では、肘を横にひらいて腰のあたりの筋肉が動くの瞬間を感じてみましょう。
という、先生のこの指示が、もう頭に入ってこない。
「ここ、このホネが××で、でここが△△で、で、肘動かしたらここの筋肉が……」
先生は説明してくださるのですが、とにかく言葉が呑み込めない。

ケンコウコツッテナンデスカ?

肩甲骨なんて、ヨガでさんざん動かしたじゃないの! 初めて聞く骨みたいな反応してどないするねん、私!

腰の後ろの筋肉が動くのも、ほんのかすかな一瞬で、「あ、今動いた!」という感じをとらえるには、本当に繊細に肘を動かす必要があるのですが、その動かすのもうまくいかないし、動いた感じも分からない。何回もやりなおしして、しつこく先生に教えてもらってやっと腰の筋肉が動いた瞬間がわかりました。

名詞として認識できないカタカナの羅列が、時間の停止した私の周囲を流れてゆく感じ。
「考えてんなぁ」と何度か先生に言われてましたが、考えてるって、どういうこと?
何かが私の体を覆ってしまい、言葉が頭に入ってこない感じ。
先生に「これ、どんな感じ」と聞かれても、言葉が出てこない。
私の今感じている感覚って、これで正しいの? 正解なの? で、それを口にだしていいの?
 

テーブルでのワーク終了後、「イーっとなります!」といった私に先生がおっしゃった言葉は

「まぁ、その感覚を楽しんだらええんちゃうかな」


最後に先生と座り方の修正を行いました。
コツは「とにかく楽になる姿勢を探れ」です。
どんな力も必要なく、体中が楽で、一番背が高く、一番重さに耐えられる姿勢があります。
それを探しましょう。
私の場合は、まずは「太ももをべったり椅子につけて座る」
(これ、私が自分で見つけたのですが、見つけたときは、うれしかったなぁ)

 

そして今回のワークは『呼吸を楽にする』がテーマでしたので、ワーク終了後は息を吸い込んだときのブラホックが2つほど大きくなりました。

 

終了後、帰宅途中に喫茶店に立ち寄った私は、ノートに今日のワークをメモを書きながら、なんで私は停止してしまっていたのだろう、と考えました。
ノートに書き留めた言葉は
「良い生徒をやめる」

椅子に座ることが楽になったなぁ、と感じていました。

 

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※英語表記を訂正しました

 

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