(0回目ワーク)コンサルテーション

 

「ストラクチャラル・インテグレーション」その2です。


ストラクチャラル・インテグレーションってなに? はこちら

 

 

 

 

あっという間に予約の日の土曜日がやってきました。

メールで指示いただいた通り、A4の紙に自分の連絡先や動機や状況等を書いた紙をしたため、セッションルームの最寄り駅にレッツゴー。

最寄駅からの地図をいただいていたので、迷うこともなくセッションルームのあるマンションまで来ましたが、約束の時間よりもちと早い。「あー、早く着きすぎてしもたなー……」と思っていたら、ぴゅーっと自転車が脇を通りすぎてゆき――あれ、その自転車に乗っている方はとっても見覚えのある方ですよ……と思ったら自転車に乗っていた方も私に気づいてくださって、これが、寛先生との初対面となりました。

マンションのお宅について、案内された部屋の襖を開けると、そこは8畳ぐらいの部屋でした。窓が多いので明るくて、床にはカーペットが敷かれていて、中央に診察台のようなベッドがありました。(ベッドは習わしでテーブルと呼ぶそうですので、以下テーブルと記述します)。普通のお家のお部屋ですが、なんかすごくすっきりした雰囲気。

そして、紙をお渡しして、先生とお話をしたのですが、先生が紙を読んでいる間、正直心の奥底ではものすごく恥ずかしくて、書いたことは嘘でないけど、飾った理由だったと思います。今目の前にあの紙を出されたら、わりと拷問です。腰痛という具体的な問題はたしかにありましたが、正直ここに来た本当の本当の理由なんかわからんのだから。

私の話を聞いた後、「何勧めるかって言ったら、S.I.(=ストラクチャラル・インテグレーション)勧めるなぁ」という寛先生のお言葉で、ミニミニS.I.を体験することになりました。服装は今着ている服のままで、テーブルに横になり「まあ、こんな感じでやるんやけど」と右腕を先生が擦り(擦っているのは筋膜とかをさわっているらしい)、右の手のひらを触ってくださいました。
手というのは、手首から指先までが一本の骨とかではなくて、途中に関節があってたくさんの骨からできてる、ということを教えていただいて、「ここに関節があるんやけどな」と手のひらの部分を先生が触ったのですが、最初、分からずに「?」となっていたものの、先生がもう一回触ると、手のひらの一部が確かに、くにゃと動いた!
うわ、すごい! こんなところに関節があるなんて知らなかった! しばらく先生が触ったあと、「(手の感じは)どんな感じ?」と聞かれました。どんな感じかっていうと、えーっと、小学生みたいな言葉で私が答えた言葉は「ふわんふわんしてる」
「左手はお人形の手で木の手、右手はふわんふわん」
右手はマーカーをたくさん使ってモーションキャプチャしたような動きの手で、動きが柔らかい。
うわーすごい!

あと、膝をさわっていただいて、体験は終了。その後、先生ともう一回お話をしました。
先生はじーっと私を見て真剣に話をしてくださって、不思議なことに私はだんだん誰と話しているのかわからなくなってきました。(またこの時本当にたまたまなのですが、窓からの光が寛先生の目に差し込んでいて、その目が猫の目のようなものすごく不思議な目になっていてですね……)私、寛先生というよりも、なにか他の別のものと話しているんじゃなかろうか……と本気で本気で感じてました。

寛先生から教えていただいたのは、
『施術者のノイズ(=無駄な力や手の緊張)は相手に伝わる。自分(=寛先生)はそのノイズを取り除いている』
ボイストレーニングを受けているのなら、先生とは言うことが正反対のことを言うことがあるかもしれないが、結局は自分がそれらの言葉をどう使うか。混乱するかもしれないが、おもしろい経験になると思う』
『リソースが100あるとして、例えば何パーセントか力を入れることに使用してしまっていたら残った部分だけしか使うことができない。しかも力を入れている部分は固くなって残りの部分を引っ張ってしまう』

うわー、どうしよう。なんかが受けろ受けろと言ってるけど、どうしよう。

そして、さらに先生からの言葉
『「感覚的評価はあてにならない」がずれている評価は、しだいに実際にそろってくる』
『何かがここに呼んだんやったら、その直感にしたがってみたらどないや』

なんていうか、足元から何かが崩れる感じでした。
なんだろうこの感じ。
もうさ、断れないんですよ。

NLPの講座を受けることができると決まった時にはその場で踊って喜んだし、音楽教室に通おうと思ったときには「よし、やろう!」と意気込んだし、でも今回はなんていうか……。

「……う、受けます」

と私は答えました。


とにかく諦めます。という感じでした。諦めます。なにを諦めるのかは全く不明ですが、とにかく諦めます。その時の気分はそうとしか表現できませんでした。

(let it go ってね、多分、そんなに簡単に「ありのまま」とかじゃないんですよ。
手を放すってこと。諦めるっていうことですよ)

来週の予約を入れて、その日は終了。

そして次のワーク以降、私は色々面白い経験をすることになったのでした。

 

※寛先生に教えていただいて記述を少し訂正しました。ありがとうございます。

 

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