王妃マルゴ

 

王妃マルゴ volume 1 (愛蔵版コミックス)

王妃マルゴ volume 1 (愛蔵版コミックス)

 

 萩尾望都先生の出ていらっしゃった「漫勉」を見て、思わず買ってしまいました。まあひとまず1・2巻をと思って買ったら続きがすっごく読みたくて、あわててて3,4巻を買いに本屋さんに走ったら見事売り切れ、という有様……。

「漫勉」では1コマに3時間近くも時間をかけて書き上げていらっしゃった萩尾先生がうつっていらっしゃいましたが、そのキャラがマルゴとナヴァルのアンリっていうのが! 読んでみてあの二人の描写を丁寧にやってくださっているのがうれしくてしょうがなかったです。

物語は16世紀のフランスで、ヴァロア王家の姫、マルゴのお話ですが、マルゴちゃんがギーズ公アンリに「きゃー」ってなった萌えツボポイントが、お、おう、そこかよって感じでした。わかるけど、なんかすごくマニアックな気が……。

全体的に倒錯とフェティッシュがはいってて、面白かったです。私はマルゴちゃんにもドキドキしてしまって、望都先生の描写がすごいなぁとおもいました。どこのマルゴちゃんのシーンにドキドキしたのかは書けませんよ。

マルゴは自分の感情や欲望に逆らいませんね。現実的に近くにいたらちょっと距離を置きたいタイプの女の子ですが、華があって目を引きます。登場人物中、一番素直でのびのびしてるのを感じたのがナヴァルのアンリで、私はナヴァルのアンリが一番好きになりました。これからの二人が楽しみです。3巻と4巻が読みたいー!