3分どめ

私には綺麗にやろうとする性質があります。

綺麗にやるっていうことは美しく自分の描いたライン通りにやろうとする性質ともいえます。

例えば絵の色塗りをするとするなら、ライン通り綺麗に塗りたいので、力いっぱい塗るとラインからはみ出すので、ラインの手前で失速させて、ラインで力を0にする感じです。自分の力の7分とか、へたしたら3分とかで「もうだいたいわかったからやめた!」ってやめてしまいます。本気だしたらだいたいこれぐらいいけるだろうという限界ラインを先読みして「もうだいたい色もわかったし、本気だしたらあれぐらいはいけるだろうから、もうこれぐらいいいや」みたいな感じで失速させます。全部塗り切らないで遠慮の塊を残す感じです。

醜い塊を人にさらすのいやじゃないですか。全部塗っちゃったら空っぽになってしまうじゃないですか。塗り切らないで残していたらまだ余裕が残っているから大丈夫っていう安心感がありませんか?

 ある方から、その変な癖をやめて、塗り切ろうとしてみなさいね、とアドバイスを受けましたが、私の小奇麗にまとめたい欲求はあいかわらずでしたので、そのままにしておりました。

しておりましたら、本日のボイストレーニングのレッスンで、選んだ課題の歌を初めて1回歌った後、ばしーっと先生に指摘を受けました。歌を撫でているだけで、掘ろうとしていない。

で、歌の力とその曲の歌い手さんの力を借りて掘ろうとしてみました。油絵の具を指にとって、塗りたくろうとするように、スコップでがっつり地面を掘ろうするようにやってみました。

そしたら、聞いたこともない自分の声が出て、怖かったです。色でいったら黒だとおもいました。で、まっ黒な空洞があると思いました。

声はまだ出ると思いましたので、ここからスタートです。楽しみです。

(課題曲はこっこさんの「絹ずれ」です。歌ってはじめてわかりましたが、この歌うたおうと思ったら地の底まで掘らんとあかんわ)

  レッスンの後、三ノ宮センター街のタンカフェで定食をおかわりして食べました。ぜったい食べ切れない!と思いましたが、食べきれました。