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「ストラクチャラル・インテグレーション」その8です。


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10回あったワークとワークの間の時間のなかで、一番しんどかった1週間でした。

一週間のうち、前半3日間、体の小さい痛みや違和感に振り回されてました。
ある時には痛みや違和感が自分に対するダメ出しにしか感じられず、「なにをやっても無断や!」となにもかも投げ出したくなり、ある時には気持ちを持ち直して、「いや、痛みがあるってことは、私にはまだ余地があるってことなんだ!」とへんに上向きになってエンジンを吹かそうとしたりしてました。

で、振り回されるような形で激しくアップダウンした結果、3日目の昼頃から右の首が変に痛くなり始め、夜中にものすごい激痛で起き上がれなくなりました。

ザ、ね・ち・が・え でした。

こんなにひどい寝違えは生まれはじめてでした。動くと首でなにかが破裂するような痛みを感じて、起き上がることすらできない! 生まれてはじめてすぎて、見事にパニックになりました。(それでも、今になって考えると、ちょっと面白かったのは、体の動かし方を寛先生とのワークで考える癖がついていたのか、どのように動けば痛くないのかしらと、丁寧に探りながら体を動かそうとしていたことです。S.I.受けなかったら、こんな風に体を動かさなかったと思います)

眠れないまま、朝、どうにかベッドから体を起こして出勤しましたが、歩くと首にガツンガツンと痛みがはしり、「これ、本当に単なる寝違えなんだろうか」と恐ろしくなり始めました。

どっか筋でも痛めた?
病院に行っていいんだろうか?
たかが寝違えで病院に行って笑われないだろうか?
ワークをしてもらっている最中なのに、病院の先生にみてもらったら、やってもらったことがくちゃくちゃになるんちゃうやろか?

自分の思考がぐるんぐるんとまわりつづけ、行くのか行かないのか決めることができません。
痛み止めをカバンに入れて出勤しましたが、それを飲んでいいかすら判断できませんでした。
悲惨なぐらいにパニック。

私、会社の人に自分から「私、今、こんなんやねん!」と『私のことを聞いて!』話しかけることはあんまりしないのですが、このときは興奮していたのか、「寝違えてすごい痛いねん!」と話しまくました。

結局会社の人の勧めもあり、その日は午後は早退することにして早退届を出したのですが、お昼過ぎに痛み止めを飲んだらあほみたいによく痛み止めが効いて、早退する時間にはすっかり痛みが引いてしまっていました。

病院での診察の結果は、筋に異常はなく、筋肉のコリのようなものでしょう、というもの。


どーっと疲れました。
なにやってんねん。情けなー……。

その翌日の金曜日、帰宅途中の電車の椅子に座っているとき、足を床から少し離して、体の力を抜いて、電車が傾く感じやゆらゆら揺れる感じを感じたら、「なんか波乗りみたいやなー」と思い、思ったとたんにぼろぼろ涙がでました。疲れがマックスすぎです。あわてて涙をぬぐって、半分ぼーっとしながら最寄り駅について、気分転換に喫茶店に立ち寄って帰りました。

帰宅した後、ふと鏡の前で服をめくってお腹をみてみました。

あれ、お腹にがっつり入っていた段があんまり入っていない?

昨日は真っ赤な線がお腹にはいっていたのに、今日は線がはいってない。
病院でもらった筋肉のコリをほぐす薬を飲んでいるせいで、お腹の肉が柔らかくなったとか? そんなことあるんか?

あれー?

 

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