(2回目ワーク)首から下は霧の中

 

「ストラクチャラル・インテグレーション」その5です。

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2回目のワークは足の回でした。足を中心に伸ばしていただいて、足の事について教えていただきました。
足裏を施術していただいた時には、「うわー足つぼマッサージみたい~」と思い、椅子に座って首を伸ばしてもらったときには「伸びる~気持ちいい~」とリラクゼーションマッサージ気分でした。(首については、「これ(こんなに力を加えてるのに)ほんまに痛くないん?」と先生がびっくりするぐらいに固まってた)

教えていただいたのは、『足は地面との接地点である』ということ。
「足ってなんのためのもんやと思う?」
と先生に聞かれて、「地面を蹴るもの。歩くときは足で地面を蹴って前に進む」と私は答えたのですが、本当は「足は手と同じ」です。水泳の時、手で水をつかむような働きを、足は行っています。(「蹴る」っていう言葉に私の歩き方がそのまんま出てる感じだなぁ。面白い)
ワーク終了後は足うらの感覚がふかふかになりました。手を地面につけているみたいな感覚がして、あー、足って手なんだなーということを実感しました。


……と、書いてしまうとえらくあっさり簡単なんですが!!

やってる最中は簡単じゃなかったんですよー!!
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。

 

足の動きを教えていただいている時は、完全に頭が停止でした。
前回の停止とは種類が違う感じの停止です。「くるぶし」とか「つま先」とか「かかと」とか単語が先生の口から出ても、自分の体の部分に意識の点を持っていけないっていうか、首から下の自分の体の地図がない感じなんですよ。

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地図が自分の中にあれば意識の点をそのポイントにもってけるんでしょうが、すっかり靄の中なので、先生の言葉を処理できずに単語が宙に浮きまくり。パソコンだったらハードディスクがガリガリ鳴って、画面では青い丸がくりんくりん回っている状態です。

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歩き方を見ていただいている時に先生に何度か「自分、言うたらかえてくるなぁ」と言っていただきました。例えば、歩いている最中に「今、足どんな感じ?」と聞かれたら、私、足の使い方をベターな方法に変えるみたいなんですよ。みたいなんですよ、というのは、私自身はまったく変えたつもりはないからです。変える前にどうやってるか、変えた後にどう変えたか、意識としてはさっぱりわかってないのに、変えてるらしいです。どういうコト? 何が起こっているのデスカー?

 

〈私の体の課題〉

 

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自分の体がどういうことになってこの課題が出てるのか、2回目じゃわかってなかったけど、この後ずーっとこの問題とおつきあいすることになりました。

 

◆◆◆

 

ワーク中は雑談をしながら施術していただいたり体を動かしたりするのですが、雑談の中で教えていただいたのは、最初は雲をつかむような話からスタートすること、しつこくやることが上達のためのコツであること、できなかったら笑う・伸びしろが大いにあるってことだから、しめしめと思うといい、ということでした。

うまく体が動かせなかったりして1回目のワークと同じように「キーッ」となりましたが、ワークの最後の方にやった動きで、あまりにできない自分がおかしくて笑ったことが、今思うと、1回目のワークよりもほんの少しでも進んだ点だったんだよなぁ。当時は楽しいことを少し遠くからぼんやり遠くで見て(場合によってはあんまり見ないようにして)、できない問題の方をがっつり近い場所から見るということをしてて、そのことをしっかり意識しなかったけど。


実は、正直を言うと、寛先生に対して、私はどこかで緊張を持っていたのですが、このワークの最中に、「あ、この先生、優しい人や」と気づく出来事があって、先生に対する印象がかたっと変わった回でもありました。

人とコミュニケーションをとるってことがどういうことかっていう事を、このS.I.のワーク中で気づかされ、教えてもらうことが、本当に多かった。

 

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