朝ドラ

「あさが来た」が終わってしまいました。
実はそれほど熱心に追いかけていたわけではないのですが、はまっていた両親が撮っていた録画を夜に時々再生してみていました。
久々に安心してみられるドラマっていうか、みたら元気が出てほんのりと柔らかくなれる感じが好きでした。

最終話のひとつ前、ドラマを見ていた母が、「お父さんがね、『これ見てたら、泣けてきてしゃーなかったわぁ』言ってたわぁ」といって、私が思わず「ファッ?!」と奇声をあげたとか、父の事を知ることができてありがたかったです。
あの、父が??泣けてしかたがなかった?? いや、たしかにあのシーンはすごく泣けるんだけど、感情移入というものをかたくなに拒んでいるあの父が??? わりとドラマとか馬鹿にしがちなあの父が?? そこまで入れ込んでいたのか!

新次郎さんがよかったですねー。品があってやわらかくって、最終話の菜の花畑とかもう素晴らしくて素晴らしくて、あさちゃんのほっぺたに触れる手の柔らかとか、ときめきの塊でしたね。自分の真意とか感情の塊みたいなものを上手に取り扱って生のまま見せないところがずるいなー、素敵だなーとか思いながら見ていました。お金持ちのお家の次男坊の良さというか、負うものも執着するものもない柔らかさがあって、しかし、芯のつよさがあるというか、背中がまっすぐっていうのが、かなりの反則っていうか、正直現実的には無さそうですが、芸事を丁寧に腰を据えてやると芯は生まれてくるだろうからそういう設定なのかしらと思いながら見ていました。

最終話のお姉ちゃんと白装束のあさちゃんの顔が美しくて、光とか丁寧につくったんだろうなぁとため息をつきながらみていました。