(4回目ワーク)変化の手前

 

「ストラクチャラル・インテグレーション」その9です。

 前回の記事


 
ストラクチャラル・インテグレーション(S.I.)ってなに?

 

  途中でとまっていましたが、昨年の初夏から秋にかけて受講していたストラクチャラル・インテグレーション(S.I.)のお話の続きです。


S.Iはストラクチャラル・インテグレーションの略で、日本名では「ロルフ博士の身体構造統合法」です。フェルデンクライスメソッドの個人レッスンであるF.I.は「機能の統合」で、体の使い方を教えていただきます。S.I.を作ったのはロルフ博士でF.I.を作ったのはフェルデンクライス博士です。
自分の体という遊び場所を整える力は、S.I.の方が短時間でかつ強力です。使い方があまりよろしくなくて、ひっくりかえっちゃった遊び場をもともとの遊び場の姿に戻す土木工事みたいなのがS.I.で、もっかい遊び場の使い方を学びなおすのがF.I. だと私は感じています。


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4回目のテーマは内ももでした。
実はズボン等を履いていない状態で内ももを誰かに施術していただくということが初めてで、セッションルームに行く道すがらものすごく緊張してたのですが、終わってみると、緊張してたのがあほみたいやと思うぐらい、サバサバしてました。

この回で理解したことは、「私は歩くときにまっすぐ足を上げていない!」という、私にとってはけっこう衝撃な事実でした。

太ももの内側の足の付け根あたりに、足を内側に動かすときに使う筋肉があるのですが、テーブル(=施術台)の上に体の片側を下にして横になり、その内ももの筋肉を寛先生が肘で抑えている状態で「膝を曲げて」という指示を受けました。(台の上に横になっている状態で「膝を曲げる」という動作がなにをどうしろと指示されているのかまったく理解できずに、なんども先生に聞き返してやっと意味が分かった……。)膝を曲げようとしたら、先生の肘が、い、痛い……!

膝を曲げることよりも、先生の肘が痛いほうに意識がいってまう……!
で、もがくようにして膝を曲げたのですが、先生からさらに「テーブルから膝を上げないで膝を曲げて」の指示が。

膝をテーブルにつけたまま、う、動かすって、う、動かせないっていうか動かしにくい……!!
私、今、まな板の上で押さえられた魚がびちびちはねようとするみたいな感じになっとる……!

と、もがくように何度かやりながら「????」となっていたら、寛先生がどういうことになってるのか教えてくださって、私の頭の中で細切れになっていた自分の足の動きがようやくつながって、一つの動きとして理解できました。(自分の動きがラインみたいにつながった瞬間は結構感動的でした。)

どういうことかと言いますと、膝を曲げるというのは、歩く時にする足の動作の一つです。歩く時にまっすぐに足があがってたら、テーブルに膝がついたまま膝がテーブルを擦るような感じで動いて膝が曲がるのですが、私の場合は膝がテーブルから浮き、さらに足を内側に動かす時に使う筋肉を抑えられると痛い。

てことは、つまり、歩くときにまっすぐにあげればいいだけの足を、わざわざ腿の内側に力を入れて、足を内側に動かしながら膝を曲げているということです。

ワークが終わって、テーブル周りを歩いてみたら、すっごいすっごい足が軽かった!!ほんっとにびっくりした!!

どれだけ力入れまくって体を運用しておるねん……。
力入れられる部分全部に力を入れて体つかってるんか……。

 

ワークからワークの間で、私が寝違えを起こしたり、背中がいたかったりと、あんまりにも悪戦苦闘しているので、次回のワークの日程について、寛先生から間を詰めて平日の仕事終わりにするのはどうかとの提案がありました。が、なんとかできるような気がしたので、いつも通り週末に予約をしました。
『もうええわ』と思うことができたら、なんとかなるんじゃなかろうかと少し思ったのです。